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要介護1・2の生活援助を保険から外すのは拙速だ!

要介護1・2の生活援助を保険から外すのは拙速だ!

厚生労働省の社会保障審議会介護保険部会において、要介護1・2といった軽度者の生活援助を保険から外すことの検討が始まりました。介護保険の財政負担増に危機感を持つ財務省が一昨年から圧力をかけており、審議会では今年中に結論を出すこととなっています。

これを受けて、3月9日の参議院予算委員会で質問に立った山口和之は、「一昨年、自分が要介護の軽度者に関する財務省の提案を取り上げ、厚労省としての対応をただした際、塩崎大臣は『今は要支援1・2の地域支援事業への円滑な移行に全力をあげており、このことが先決』とかわされた。ならば問うが、現在、要支援の移行は真っ最中であり、それが効果を上げているかの検証もなされていない。この段階で要介護の生活援助を保険から外す見直しに入ることは拙速ではないか」たただしました。塩崎大臣は「政府の経済財政諮問会議の改革工程表にも検討事項とされており、しっかり検討したい」と答えるにとどまりました。

また、山口和之は「生活援助で問題だったのは、自立支援になっていなくて、大半があてがいサービスにとどまっていたこと。ADL、IADL、ここがしっかりでき、世界に誇れる介護保険になるよう、介護の質の改革に取り組んでほしい」と提案。塩崎大臣は「先進事例をしっかりと横展開して、自立支援に向けた取り組みを強化したい」と答えました。