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原発検査制度の改善と検査官の増員、能力向上を!

原発検査制度の改善と検査官の増員、能力向上を!

復興原子力問題特別委員会は5月20日、原子力問題について審議を行い、山口和之も質問に立ちました。

この中で、山口和之は原子力規制委員会がIAEA(国際原子力機関)のピアレビューを受けたことを取り上げ、IAEAが検査制度の改善について勧告していることについて「2007年に受けたピアレビューでも検査制度の改善が指摘されていたのに、今回また指摘され、やっと改善に乗り出すというのはスピード感が全くない」と日本政府、原子力規制委員会の対応を厳しく批判しました。

さらに、原発の検査官の能力向上の必要性に触れ、「日本の検査官候補者は2週間の研修を受けるのに、米国の検査官候補者は2年間の集中研修を受ける。この差をどのように埋めていくのか」とただしました。

これに対し田中俊一・原子力規制委員長は「(検査制度の改善が遅れたので)今、休日返上で改善の検討をしている」「検査官の研修時間の総計は100日程度にはなっているが、米国は2年と言うことで、近々米国に職員派遣を行って検査官の研修実態と実務内容を習得してきたい」などと答弁しました。

山口和之は原発ゼロをめざし、再稼働には基本的に反対ですが、現実に動いている原発がある以上、リスクを減らす立場から検査制度改善と検査官の増員等を求めました。